外国人エンジニアと働く際は価値観を認めることが大切

現在、IT業界は慢性的な人手不足であり、日本人エンジニアが不足している企業も多くある。こうした現状を踏まえて、最近では海外からエンジニアを獲得している企業も多い。
エンジニアとして働いているなら自社にも外国人エンジニアがいるかもしれないし、これから来るということもあり得る話だ。というのも、人手不足の解消のほかに、海外から来たエンジニアと一緒に働くメリットが十分にあるからだ。

ただし、一概にメリットばかりあるわけではなく、一緒に働く上で注意すべきことがもちろんある。
まず、外国人に限ったことではないが、相手の価値観を認めることはとても重要だ。特に外国人ならなおさらで、彼らには異なる文化があり、それと共に我々とは異なる価値観を持っている。
日本人に馴染みのない価値観の1つに宗教を大切にしていること、宗教的信条が生活の中心にあることが挙げられるだろう。特に、アジア圏や発展途上国から来たエンジニアは、宗教的な信念や習慣を尊重している。

例えば、インド人の多くはヒンドゥー教を信仰しているが、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べない。また、インド人の中にはイスラム教徒も多くいるが、イスラム教徒の場合には豚肉を食べないことやお酒を飲まないことが一般的である。
さらにイスラム教徒はお祈りの時間も決まっている。

このような文化を持つ人が日本の社会に順応するのは、大変なことだと言えるだろう。外国人エンジニアと一緒に働く場合、彼らの文化や価値観をまず理解するよう努めるのは大切だ。
そして、日本に来たのだから日本の習慣に従えと強要するのは絶対に良くない。むしろ文化や価値観の違いを受け入れる、つまり認めるよう努力することが大切だと言える。